キュビトリウム先進的な量子技術分野のトルコのスタートアップ企業が、 シード資金150万ユーロ ACT Venture Partnersからの資金提供。
2020年に設立されたQUBITRIUMは、量子暗号、通信、量子センシングの分野で革新的なソリューションを開発しています。ナノ衛星ベースの 量子鍵配送(QKD)システム同社は、安全な情報共有のための高度なソリューションを提供しています。 カディル・デュラック博士創設者兼 CEO の 氏は、QUBITRIUM は特に安全な通信の分野で世界的な影響力を発揮することを目指していると述べています。ACT Venture Partners から受けた投資の一環として、量子鍵配送 (QKD) ペイロードを搭載した 2U サイズの衛星を打ち上げることが目標です。
金融、医療、教育、サプライチェーン、さまざまな商業および防衛アプリケーションなどの重要な分野が安全な情報共有プラットフォームにますます依存するようになるにつれて、現在の暗号化システムはより脆弱になっています。
オズィエイン大学の教員であるカディル・デュラック博士と彼のチームは、ナノ衛星ベースのQKDシステムを通じてこれらの課題に対処するというビジョンを掲げ、2020年にQUBITRIUMを設立しました。これらのシステムは、量子物理学の原理を通じて固有の機密性と完全性を保証します。QUBITRIUMのビジョンと技術的ソリューションはNATOに認められ、2023年にはNATOのDIANAプログラムの支援を受けて勢いを増しました。プログラム期間中、QUBITRIUMはナノ衛星向けに設計された最先端の小型製品のQKDサービス提供のテストに成功しました。
QUBITRIUMの創設者兼CEOであるカディル・デュラック博士は、この投資ラウンドについて次のように述べています。「情報共有とセキュリティの課題は、ゼロトラストの原則に基づき、組織間の安全で信頼できる情報交換を可能にする当社のQKDテクノロジーを通じて効果的に解決できます。」
「ゼロトラスト原理で動作する QKD システムは、エンタングルメント光子源を使用することで実現できます。現在、QUBITRIUM は、このような小型化された形でこれらの製品を提供している唯一の企業です。」デュラック博士はさらに、「QKD 製品の開発に加えて、QUBITRIUM は安全な通信ソリューションを提供するために、ヨーロッパ全土に新しいサプライ チェーンを構築しています」と強調しました。
ACTベンチャーパートナーズのマネージングパートナーであるオカン・カラ氏は、「カディル・デュラック博士と彼のチームのグローバル量子インターネット構築という野心的なビジョンをサポートできることを大変嬉しく思います。QUBITRIUMの安全でスケーラブルな通信プラットフォームは、銀行、電子商取引、デジタル署名、防衛部門などの重要なインフラを高度なサイバー攻撃や量子コンピューティングによってもたらされる増大する脅威から守る上で重要な役割を果たすと確信しています。」と述べています。
QUBITRIUM は今回の資金調達により、技術開発と商業化の取り組みを加速することを目指しています。同社は宇宙環境での製品の実証と QKD の実現可能性の検証を目的とした初の衛星打ち上げを計画しています。さらに、QUBITRIUM は営業および技術カスタマー サクセス チームを強化することで、世界中の顧客や戦略的パートナーとの関わりを深めていきます。これらの取り組みを通じて、QUBITRIUM は超小型衛星メーカーや衛星サービス プロバイダー向けに小型 QKD ペイロードを提供するリーダーとしての地位を確立することを目指しています。