EIC、Lightsolverの省エネ型スーパーコンピュータに1250万ユーロを投資

コンピューティング スタートアップの LightSolver が、欧州イノベーション カウンシル (EIC) アクセラレータ プログラムに選出されました。同社は EIC 基金から 250 万ユーロの初期助成金と、将来の 1,000 万ユーロの株式投資を合わせて、合計 1,250 万ユーロを受け取ります。この認定により、LightSolver は、非常に競争の激しい 969 社の応募者の中から選ばれた 68 社の 1 つとなりました。

この資金は、産業の二酸化炭素排出量と総コンピューティングコスト (TCoC) を削減することを目指して、従来のコンピューターよりもエネルギー効率に優れた初の全光スーパーコンピューターに投入されます。同社は、EIC から付与されたリソースを活用して、プラットフォームの商業化を進め、高性能コンピューティング (HPC) 分野での成長を加速させます。

LightSolver のプロセッサである Laser Processing Unit™ (LPU) は、光の自然な特性を利用して複雑な数学演算を実行し、業界や研究機関が計算集約型のワークロードを迅速かつエネルギー効率の高い方法で処理できるようにします。コンピューター支援エンジニアリング (CAE)、バイオサイエンスの計算、扱いにくい最適化問題などのアプリケーションは、LightSolver のプラットフォームによって大幅に高速化できるワークロードの一部です。

「持続可能性、医療技術、宇宙技術などの分野で EIC から資金提供を受けている先駆的なスタートアップ企業に加わることができ、光栄に思います」と、LightSolver の CEO 兼共同創設者である Ruti Ben-Shlomi 博士は述べています。「世界中でコンピューティングによって消費されるエネルギー量は飛躍的に増加しており、持続不可能になりつつあります。そのため、新しいコンピューティング パラダイムが必要です。当社のレーザー ベースのプロセッサは、大規模で複雑な計算を GPU よりも高速に処理できます。また、量子コンピュータよりも環境に対する要求がはるかに少なく、真空や極低温を必要としないため、データ センターに設置できます。」

欧州イノベーション評議会 (EIC) は、画期的なイノベーションの開発と拡大において、高い可能性を秘めた新興企業、中小企業 (SME)、研究者を支援する欧州委員会の取り組みです。新しいテクノロジーとイノベーションにおけるヨーロッパのリーダーシップを推進するために発足した EIC は、コンピューティング、エネルギー、通信、製薬、医療など、さまざまな分野で最も有望な革新的プロジェクトを特定し、支援し、投資することを目的としています。