CIRCTEC、ヨーロッパ最大のタイヤ熱分解リサイクル施設に1億5,000万ユーロを調達

英国のリサイクル新興企業CIRCTECは、オランダのデルフザイルにヨーロッパ最大の使用済みタイヤ熱分解リサイクル施設を建設するために1億5000万ユーロを調達した。

このファンドには、7500万ユーロの株式投資が含まれており、 ノボ・ホールディングスとAPモラー・ホールディングス オランダ政府から2,250万ユーロの補助金が交付されました。

廃棄されたタイヤは、埋立地に蓄積され、有毒物質で生態系を汚染し、環境と健康に重大なリスクをもたらします。

CIRCTEC は、古いタイヤを熱分解(酸素のない環境での熱分解によって廃棄物を貴重な循環材料に変えるプロセス)によって分解し、製品を高品質のリサイクル化学薬品や再生可能燃料にアップグレードする独自の技術を開発しました。

CIRCTEC の共同創設者兼 CEO であるアレン・ティンパニー氏は次のように述べています。

「ノボ・ホールディングスとAPモラー・ホールディングスを当社の取締役会に迎え、共に成長の道を歩んでいけることを大変嬉しく思います。

この新たな投資ラウンドの成功により、持続可能性の拡大という目標の実現に向けて、CIRCTEC を次のレベルに引き上げるパートナーを獲得できます。当社の技術を世界規模に展開することで、地球の持続可能性に有意義な貢献が生まれます。」

ノボ・ホールディングスのバイオインダストリアル投資部門シニアパートナー、アンダース・スポア氏は次のように述べた。

「CIRCTEC は使用済みタイヤ熱分解の世界的リーダーであり、その比類のない独自技術のおかげで、同社は急速な成長軌道に乗っており、今後さらに加速されることになります。」

AP Moller Holding のグロース・エクイティ責任者、チェタン・メータ氏は次のように述べています。

「私たちの社会全体のグリーン移行には、今後数年、数十年で数兆ドルの投資が必要になります。 この規模の資本は、投資家の利益がリスクに見合った場合にのみ活性化されます。」

デルフザイル工場がフル稼働すれば、ヨーロッパで毎年発生する使用済みタイヤ360万トンのうち約5%を処理できるようになります。

メイン画像: CIRCTEC。写真: クレジットなし。