カーディアテック心臓血管疾患の背後にある生物学を解明するテックバイオ企業である CardiaTec は、本日、650 万ドルのシード資金を確保したことを発表しました。この新しい資金により、CardiaTec はプラットフォームを拡張し、独自の薬剤ターゲットを前臨床段階に進めることができます。
このラウンドをリードしたのは モンタージュベンチャーズ、他の投資家の参加もあり、 コンティニュアム・ヘルス・ベンチャーズ 既存の投資家など レイドローベンチャーズ そして APEXベンチャーズ業界のリーダー マキシミリアン・レヴェスク博士 (AqemiaのCEO兼共同創設者) ナヒード・クルジ (Recursion の元社長、Cyclica の CEO 兼創設者) が個人投資家としてこのラウンドに参加しました。
ジョセフ・レハール博士、先駆的なテクバイオ企業Owkinの元R&D戦略担当SVP、 CardiaTec の科学諮問委員会にも加わりました。
心血管疾患は世界中で死亡の主な原因であり、毎年1,790万人が亡くなっています。(1) この病気は広く蔓延しているにもかかわらず、この分野における治療法の革新は、主にこの病気の根底にある生物学に対する理解が限られているために停滞しています。
この理解のギャップにより、大規模で費用のかかる臨床試験の成果が適切に伝えられず、最終的にはこの分野への投資とそれに続くイノベーションが遠ざかってしまい、より効果的な治療法に対する大きなニーズが満たされないままになっています。
計算的アプローチは、人間が処理できない膨大な量のデータ(ゲノム、プロテオーム、エピゲノム、トランスクリプトームから得られるマルチオミクスデータと呼ばれるデータなど)を集約して分析できるため、薬物ターゲットの発見において大きな可能性を秘めています。
CardiaTec は、大規模なマルチオミクス ヒト データを活用して、複雑な心血管疾患の生物学をより適切に理解し、新しい、よりターゲットを絞った治療法を特定します。これを実現するために、CardiaTec は米国と英国にまたがる 65 の病院のネットワークを確立し、データ生成用のヒト心臓のカスタム コレクションをサポートしています。同社は、最初で最大のヒト心臓組織マルチオミクス データセットを構築しています。
CardiaTec の CEO 兼共同創設者である Raphael Peralta 氏は次のようにコメントしています。「複数のオミックス次元にわたって複雑な心血管疾患の生物学をモデル化することは、現在の標準治療に挑戦する新しい治療戦略を解き放つ大きな可能性を秘めています。過去数年間、重要なマイルストーンを達成するためにチームがたゆまぬ努力を続けてきたこと、そして困難な世界的問題に取り組むという共通の野心を誇りに思っています。投資家の皆様と協力し、開発を加速させていきたいと思います。」
Montage Ventures のパートナーである Todd Kimmel 氏は、次のように述べています。「CardiaTec は、心血管疾患の新薬発見の時代の最前線に立っています。同社は、人間の心臓組織から採取した世界最大のマルチオミクス データセットと高度な計算技術を独自に組み合わせており、世界の主要な死亡原因に対する新しい薬剤ターゲットを発見できる立場にあります。強力な製薬業界とのつながり、高まる市場ニーズ、独自のデータ基盤を備えた CardiaTec は、心血管疾患への取り組みと治療方法に革命を起こす可能性を秘めています。」
CardiaTec はケンブリッジ大学の Han Lab からのスピンアウト企業で、2021 年にナムシク・ハン教授 (CTO) と、同研究室の卒業生であるラファエル・ペラルタ (CEO) とテルマ・ザブロッキ (COO) によって設立されました。2 人はフォーブス誌のヨーロッパの 30 歳未満の著名人 30 人に選ばれています。
同社は過去 10 年間に実施された研究を基に、ブリストル マイヤーズ スクイブ、クリーブランド クリニック、Recursion Pharmaceuticals などの大手組織から業界の専門家を集めました。