欧州の決済大手アディエンは、統合は「非常に苦痛を伴う」可能性があるとして、M&Aを拒否することを再確認した。

オランダの決済大手アディエンは本日、フィンテック企業がM&Aを通じて将来の成長を追求する可能性は低いと再確認し、統合は「非常に苦痛を伴う」可能性があると述べた。

アディエンの共同CEOインゴ・ウイトデハーゲ氏は、フィンテックの評価額が下落していることを踏まえ、成長戦略として買収を拒否することで有名なアディエンが将来的に買収を検討するかどうか、アナリストから質問を受けた。

ウイトデハーゲ氏はこう語った。

「当社は常に有機的な成長戦略をとってきました。その理由は、インフラを自社で構築することで完全なコントロールが可能になると強く信じているからです。」

同氏は、プラットフォームの統合は「非常に苦痛」を伴う可能性があると述べ、顧客の移行やどのプラットフォームを終了するかの選択などの課題を指摘した。

彼はこう付け加えた。

「お客様が当社を選ぶのは、当社のパフォーマンスと完全なコントロール力があるからです。」

とはいえ、欧州で最もよく知られているフィンテック企業の1つであるAdyenは、将来の買収を否定する「独断的」な姿勢ではないと同氏は述べた。

ウイトデハーゲ氏の発言は、アディエンが2024年上半期の純収益が前年比24%増の9億1,340万ユーロだったと報告した際に行われた。

ロイター通信によると、アディエンは市場シェアの拡大、雇用率の低下、一時的経費の削減により、半期中核利益予想を上回った。

アムステルダムに上場しているアディエンの株価は5%上昇した。