ボルトの4億5000万ドルの資金調達案を支持するロンドンのベンチャーキャピタル会社のポートフォリオに疑問が浮上

米国の新興企業ボルト・ファイナンシャルに対し、140億ドルの評価額で4億5000万ドルの資金調達を計画しているロンドンを拠点とするベンチャーキャピタル企業に対し、疑問の声が上がっている。

ベンチャーキャピタル企業のロンドン・ファンドは、サンフランシスコを拠点とし、電子商取引企業向けソフトウェアを提供する新興企業ボルトが計画している巨額の資金調達の主要投資家の一社として挙げられている。

株主による最終承認はまだ行われていない資金調達により、ボルトのカリスマ性のある若き創業者ライアン・ブレスロー氏がCEOとして復帰することになる。

ロンドン・ファンドは現金の代わりに、最大2億5000万ドルのインフルエンサー・マーケティング・クレジットを寄付することを募る予定だ。

ロンドン・ファンドの創設者兼CEOのアシェシュ・シャー氏にインタビューしたフォーブス誌によると、クレジットはシャー氏が運営するインフルエンスというプラットフォームを通じて提供されるという。

シャー氏は、このプラットフォームにはそれぞれ50万人のフォロワーを持つ数百人のインフルエンサーがおり、ボルトがスーパーアプリに変身するのを手助けできると語った。

契約の一環として、ボルト氏はロンドン・ファンドに投資し、19歳でボルト社を設立したブレスロー氏は同ベンチャーキャピタル会社の取締役に就任することになる。

ロンドン・ファンドのウェブサイトの宣伝文句にはこう書かれている。「当社独自のプロセスにより、タイヤがパンクしたフェラーリを識別すると同時に、チームのダイナミクス、心理統計、能力、モチベーション、集中力に関するデューデリジェンスをリアルタイムで実行することができます。」

「私たちは、起業家が既存企業の停滞した投資モードから脱却できるよう支援します。」

ロンドン・ファンドはポートフォリオ・ページに、20社のアクティブなポートフォリオ企業をリストアップした。

しかし、アクシオスが20社のうち数社に連絡を取ったところ、ロンドン・ファンドについて聞いたことがないと言う企業もあった。

同社はポートフォリオ企業に数回電話をした結果、現在運用中のポートフォリオ企業20社のうち7社がロンドン・ファンドのポートフォリオ・ページから削除され、ポートフォリオ企業は13社に減ったと述べた。

Tech.euは残りの13社のほとんどに連絡を取った。

そのうちの一つ、音楽会社ビートチェーンに近い情報筋によると、同社は今年5月にロンドン・ファンドとの提携を中止したという。

もう一つの活発なポートフォリオ企業である健康飲料ブランドのハニードロップに近い情報筋によると、ハニードロップは当初の契約を終了した後、このベンチャーキャピタル企業とは協力していないという。

ハニードロップはロンドン・ファンドをポートフォリオページから削除するよう要請したとみられる。

ボルトは2022年に3億5500万ドルの資金調達を実施し、評価額は110億ドルと評価された。

ロンドン基金はコメントの要請に応じなかった。

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