チェコ共和国のベンチャーキャピタル市場はより専門的になりつつある、とチェコのフィンテック企業の創業者は、同国で「フィンテック界最大の有名人」を取締役に任命したばかりだと語る。スタートアップ マルコムファイナンス4Transという旧社名からブランド名を変更した同社は、チェコのBNPL企業Twistoの創設者であるミハル・シュミダ氏を社外取締役として取締役会に任命した。
物流企業に資本とソフトウェアソリューションを提供するマルコム・ファイナンスの創業者兼CEO、ヤロスラフ・トン氏は、チェコのベンチャーキャピタル市場は進化しており、「より専門的になっている」と述べた。同氏は「10年前のように、もはや1つか2つのファンドだけの問題ではない。現在、ベンチャーキャピタルファンドはたくさんある。これは素晴らしいニュースだと思う」と述べた。
チェコに本社を置くスタートアップであることのプラス面とマイナス面について、トン氏は、プラス面の1つはエンジニアや技術系人材など優秀な人材にアクセスできることだと述べた。また、チェコ共和国は人口約1000万人と比較的小さな国であるため、チェコのスタートアップが国内だけで有意義な企業を作るのは難しいとも述べた。
トン氏は「プラハに本社を置く企業として、私たちは最初から国際的な視点で考えていました。チェコの企業であるだけでは、素晴らしいフィンテック企業を築くことはできません」と述べた。また、ポーランドとスロバキアにオフィスを構えるマルコム・ファイナンスの考え方は、他のチェコのフィンテック企業と同様、「初日から海外に進出する」ことだと付け加えた。
マイナス面としては、欧州の資本市場がそれほど統合されていなかったため、過去には国内で「資本提供者にアクセスするのはそれほど簡単ではなかった」が、この問題は克服されたと述べた。
シュミダ氏の任命について、トン氏は「おそらくチェコのフィンテック界で最も有名な人物」だと述べた。2023年に設立され、チェコ共和国のKlarnaと称されるTwistoは、2023年にトルコのフィンテック企業Paramに売却され、シュミダ氏は退任した。
シュミダ氏の任命は、4Trans がマルコム ファイナンスにブランド変更する中で行われた。新会社は、コンテナ輸送を発明したアメリカ人トラック運転手、マルコム マクリーン氏にちなんで名付けられた。トン氏はマクリーン氏を「世界貿易に革命をもたらした」「先見の明のある人物」と評している。