サンタンデールは、同社のデジタルバンキングプラットフォームであるオープンバンクが間もなくスペインで仮想通貨取引を可能にすることを認めた。
このサービスはドイツではすでに利用可能であり、今後数週間以内に開始され、顧客はわずか1ユーロから暗号資産に投資できるようになる。
初期展開では、ビットコイン、イーサ、ライトコイン、ポリゴン、カルダノの 5 つのデジタル資産がサポートされます。取引には 1.49% の手数料がかかり、最低手数料は 1 ユーロで、保管手数料はかかりません。このサービスは、今年初めに全面施行された欧州連合のMiCA(暗号資産市場)規制に基づいて運営される。
マージ・マドリード2025で講演したサンタンデール銀行の仮想通貨・ブロックチェーン担当グループ副社長コティ・デ・モンテベルデ氏は、「当社はすでにドイツでオープンバンクと仮想通貨取引を開始しており、数日か数週間以内にスペインでも同様のことを行う予定だ」と述べた。
デ・モンテベルデ氏は、このアプローチは段階的であると説明し、「我々は徐々に参入している。まずは少数のトークンから始めて、一度学習したら、規制が許す限り新しい機能を追加するつもりだ」と述べた。
暗号通貨をオープンバンクの投資プラットフォームに統合することで、ユーザーは単一の規制された銀行環境内で従来の資産とデジタル資産の両方を管理できるようになります。サンタンデールは、馴染みのある金融機関を通じて暗号通貨投資への安全かつコンプライアンスに準拠したアクセスを求める顧客の需要の高まりに応えることを目指しています。
この発表は、Börse Stuttgart Digital、BancolombiaのWenia、Binanceの代表者が参加した「スペインとラテンアメリカにおける仮想通貨に対する銀行戦略」と題したパネルディスカッションの中で行われた。ディスカッションでは、銀行が独自のステーブルコインの立ち上げから確立された暗号プラットフォームとの提携に至るまで、MiCAのもとで採用しているさまざまな戦略が浮き彫りになった。
この立ち上げは、EU全体の暗号資産サービスに統一された規制枠組みを提供するMiCAの導入を受けて、欧州の銀行がデジタル資産を自社の中核サービスに統合する動きを強めている中で行われた。